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愛宕山護国観音霊場(西国三十三番)

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 西国三十三番の観音様を愛宕山に配置、「愛宕山護国観音霊場」と命名し、昭和十二年六月六日、愛宕山護国観音再興建立落慶法要が行われました。

◇愛宕山護国観音再興について
 昔、愛宕山には三十三ヶ所の観音様が配され、年中参拝者が絶えなかったといわれております。しかし、明治維新に除地奉還の変に遭い、観音様をそのまま安置できず撤退することになりました。
その観音様の三十三ヶ所霊場再興の大願を果たすため、信仰篤い当山檀家の三名、他檀の一名、この四名が発起人となり、昭和六年から二か年計画、通計三十五日間をもって西国三十三ヶ所霊場巡礼を行いました。
 その後、参道整備や、観音様建立にも発起人が中心となって寄附をお願いし、檀家はもとより、他檀の方、県外の方からも多くの御寄進を賜り再興が叶いました。

◇お砂踏み
 発起人は、巡礼の際、参拝できない方にもご利益を分かち合いたいとの念願から各霊場より「お砂」を頂いて持ち帰ってまいりました。
お砂は、観音霊場に埋められ、さらにお砂座布団が作られ「お砂踏み」が行われるようになりました。
 現在でも六月の観音講大祭には御詠歌奉納とともに「お砂踏み」が行われております。

石像配置図文字入
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